CATFISH RECORDS

HIGHNOTE

★1944年生まれ、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズを始め、ソニー・ロリンズ、ウッディ・ショー、ジョー・ヘンダーソンといったジャズの歴史を創った数々のアーティストの元で活躍、研鑽を積んだジョージ・ケイブルスのHighNote での第三弾作品！これは、実にベテランらしい風格に満ち溢れた素晴らしいピアノ・トリオ作品です。

★タイトルである『Icons and Influences』が示す通り、本作はジャズの象徴とも言えるアーティストと、影響を受けたアーティストに捧げた作品。< シダー・ウォルトン>、<フェアウェル・マルグリュー>(・ミラー)と、惜しくも今年逝去したアーティストへの追悼の曲の数々を冒頭に、デューク・エリントンの名曲あり、ナット・キング・コール作曲のスタンダード曲の数々、ピアノの詩人ビル・エヴァンスの< ヴェリー・アーリー> また、ジョー・ヘンダーソンの< アイソトープ> と、曲目だけを見ても、ジョージ・ケイブルスのジャズへの思いのようなものが滲みますが、滋味溢れ、気品が漂う演奏の、美しさと言ったら、虚飾なく絶品です！もちろん、ブルージーなビバップを弾けば、これは超一級品！シダー・ウォルトンに捧げた曲を始め、ミディアム・テンポの曲の数々には、往年のジャズの良さが滲み渡ります。また加えて印象的なのは、どんな曲を演奏しても、さり気ないインテリジェンスが匂うということです。

★キャリアを振り返れば、ジョージ・ケイブルスはアート・ペッパー晩年のお気に入りのピアニスト。82 年に生涯を閉じるペッパーの最後のデュオ・セッション作品群(『Goi ng Home』など) は、若き日の作品と並び、隠れた人気作。アルトの美しさを極めたペッパーとの関係をみても、如何にジョージ・ケイブルスが類稀なセンスを持っているかも伺えます。

★ 2014 年初頭にして、傑作ピアノ・トリオとして語られる予感。スウィンギーでブルージー、かつゴスペル的な深い慈しみ、可憐な美しさをたたえた逸品12 曲。バラードも絶品！巨人と演奏した数々の才能が生涯を閉じるなか、ケイブルスの快演には感謝の念さえも覚えます！(新譜案内より)