CATFISH RECORDS

およそ10年ほど前にPhilologyから発売されて圧倒的な支持を集めた、21世紀イタリアン現代ハード・バップの黎明期を代表する傑作盤が、このジャンルにはさすが格別の理解と思い入れを有する我らが必殺挺身レーベル:albore jazzの手によって、最新リマスタリング&新装ジャケット仕様で堂々の国内盤復刻!!感激!!!

●ハイ・ファイヴ他の第一線花形バンド群ですっかりお馴染みな、今日のイタリアン・ジャズ・ドラムの筆頭実力者の一人:ロレンツォ・トゥッチ(1967〜)の、これは、元々Philologyからリリースされて大評判を呼んでいた、ダニエーレ・スカンナピエーコ参加のカルテットによる2000年録音のスマッシュヒット盤の、ジャケット・デザインも刷新した最新リマスタリングによる国内仕様の新装再発版。

★ビシバシ!ドカドカ!と足元からシャープ&ダイナミックに突き上げてくるようなドラムの猛烈プッシュ攻勢!!、に巧く煽られ、導かれながら、ズッシリ重く陰影深い肉太テナーの中々こってりした濃い口ソウルフル・ブロウや、キレのいい硬質感と生々しい熱気(〜激情っぽさ)を併せ持ったピアノのモーダル・ファンキー・プレイ、が意気軒昂に堂々たる見せ場を飾ってゆく、腰の据わった正攻法勝負の会心打内容。

★硬派にして歌心満点な、現代ハード・バップの本道ド真ん中を迷いなく突き進んでゆく!!、といった感じの精悍勇壮なる行軍が決め込まれ、トゥッチの、音量も結構ドデカく頼もしい、「大親分」然とした疾風迅雷のパンチ・キック大攻勢!、が好もしくドスを利かせ続けるシャキシャキした歯切れのいい、風通しもよさげな道程展開の中で、スカンナピエーコやルッスの、各々スター性満点、醸熟の旨味もたっぷり備わった完全燃焼のソロ敢闘が、ひたすらスカッと壮快豪快に、胸のすくようなクリーンヒットを連発してゆく。スカンナピエーコの、重みや分厚さと同時に、程好くトーンの高いキュッと引き締まった感触をも魅力的に湛えた「おいしい」音色による、グリフィンとコルトレーンの中間ぐらい?なスタンスでハード・ドライヴィング&ブルージーにグングンと美しい渦巻きを描いてゆくその、どこかしらエリック・アレクサンダーの絶好調ブローイング・スタイルにも似た雄々しき吟醸プレイ、が実にシブ爽やかなダントツの豊作ぶりを見せており、一方ルッスの、マッコイやハンコックの成果を十二分に踏まえながら、ハードボイルドな中にも小粋な旨口ソウルを絶妙にまぶし込んでゆくピリッとした抑え香味役、的なブレのない立ち働きも全く素晴らしい。

★ストロングでいて何げに芸の細かいトゥッチの煽り立てナヴィゲート技が、他3者の最良面を見事に引き出した、文句なしの痛快傑作。ナイス・ファイト!!

1. Adam's Apple
2. Sweet Revelation
3. In The Wee Small Hours Of The Morning
4. Dede's Mood
5. Fee Fi Fo Fum
6. Ghost
7. Tita's Song
8. My Heart Belongs To Daddy

Daniele Scannapieco(ts,ss)
Pietro Lussu(p)
Dario Rosciglione(b)
Lorenzo Tucci(ds)

2000年12月4-5日イタリア-LavinioのInterface Studio録音

レーベル：albore jazz

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国内制作CD