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日本での人気もすっかり定着してきたカナダの歌姫:ダイアナ・パントンの、本盤は、(現在まで続く馴染みのコラボ仲間である)ドン・トンプソン&レグ・シュワガーの2人と組んだ2004年録音のデビュー・アルバム、の新装デザイン版(国内初登場)。
★甘く柔らかで潤いに溢れた、それでいて節度や気品もしっかり感じさせる、高め・細めの涼やかなキュート・ヴォイスによる、一語一語にデリケートな情感のこもった優しく清らかな耽美的ロマンティック歌唱が、何とも瑞々しい、そしてちょっぴり切ないメロウな絵を飾った好内容。
★夜のラウンジっぽいインティメイトなリラクゼーションを基底に保った、インスト陣の趣味よき端麗リリカル・バピッシュ妙演、もおいしく際立ちながら、落ち着いた和気あいあいの小唄セッション、といった感じの快適な道程が続き、パントンの、リキみなく自然体で流れるようにフレーズを紡いで見せるも、その端々には瀟洒なウィットや機微・ニュアンスが細かく散りばめられた、「既にサスガ」な節回しが冴え渡っている。
★囁き・語り調子の優しいリーディング・ヴォイスに軽く節をつけたような、詩情濃やかなしっとりムードのソフト・テンダー唱法は、このデビュー録音時に早くも成熟の域に入りつつある感があり、発声の強弱メリハリや音程コントロール、またウェット&ドライの微妙なコントラスト表現など、中々精緻なハイテクニックを決して技巧的に感じさせずサラリと「語り節」の中に融け込ませている、辺りの、→即ち、何よりも柔和な親しみやすさ・心地よさを最重視するその基本芸風、にも完成されたブレなき魅力がある。
1. ザット・オールド・フィーリング
2. ジンジ
3. プリュ・ジュ・タンブラス
4. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
5. イズント・ディス・ア・ラヴリー・デイ?
6. サマー・ミー、ウィンター・ミー
7. 時さえ忘れて
8. 枯葉
9. ディス・イズ・オルウェイズ
10. ユー・ヒット・ザ・スポット
11. アイ・ゲット・アロング・ウィズアウト・ユー
12. フォー・オール・ウィー・ノウ
13. スターズ・フェル・オン・アラバマ
14. ユード・ベター・ゴー・ナウ
15. イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ
Diana Panton ダイアナ・パントン(VOCAL)
Reg Schawager レグ・シュワガー(GUITAR)
Don Thompson ドン・トンプソン(PIANO,BASS)
2004年 録音
◎新装デザイン・パッケージ
◎ダイアナ・パントンによる最新曲目解説
レーベル:
Muzak(原盤は本人の自主制作)
在庫有り
国内制作CD