頻繁に共演している原田雅嗣とマット・マネリの旧友コンビによるデュオ集。マサチューセッツ州Brookline録音。抽象純度も高い冷厳でハードな丁々発止の即興インタープレイ対決が、腰を据えて濃厚に繰り広げられる迫真の昂揚内容である。極めてリアル&アクシデンタルな緊迫と奔放さに貫かれながら、反面、曲毎に一定のテーマ性や半ドラマティックな起伏に富んだ筋書き意匠(ストーリー性)を感じさせるところも多々ある、=即ちコンポジションっぽい構造をも有した、非常に中身の濃い新鮮で激動的な行き方が続き、切れ味鋭くダイナミック&スピーディーなアクション攻勢を根幹に据えた、厳しく険しい表情の振幅烈大な(怒濤~大嵐の如き?)展開で聴く者を壮快に圧倒する。硬質で幾何学的・立体力学的な、アブストラクトに徹しきった辛口の大立ち回り激突(ノイジーな面もある)に揺るぎない真価=凄味が発揮される他、独特のダークなスピリチュアリティを仄めかした妖しいサスペンス・バラード調の半抒情的展開にも中々の妙味を示した、歯応え充分のアグレッシヴな真剣力投作。原田のちょっと呪術的なヴォイス即興や、マネリの抑制を利かせた流麗な苦めバラード・プレイも忘れ難い。
Mirror Resembling Dream,What Is There Then?,Quiet Wanders Laughing他全7曲収録
Masashi Harada(p)Mat Maneri(vla)
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